私が着用した振袖をお手入れして娘に着せたい
というご依頼をお受けいたしました。お時間を経たお着物にはしみはもちろん、刺繍のほつれや
金の変色などがあり、かなりのお手入れが必要な状態でした。
大変お時間をいただきましたが、生まれ変わった仕上がりに喜んで下さったお客様が
お嬢様とともに晴れ姿でご来店くださいました。
こういう瞬間はほんとうに悉皆屋冥利につきます 😀
染め替えた色無地に縫い紋を入れて格上げして着用したい
「お稽古事の会で色無地を着用する機会があり、紋が入っていたほうが格があがっていいなあと
思い相談に伺いました。着用日まであまり日がありませんでしたので間に合うか不安でしたが、
すぐに対応していただき助かりました。刺繍の糸の色選びもわくわくして楽しかったです。
もともと母の着ていた古い着物を染め直したものでしたが、紋を入れてみてより自分の着物に
なった感が強まりました。愛着が湧いてきました。」
後日お写真付きのメールをいただきました。お役に立ててうれしい限りです 😀
母から譲り受けた着物をこれから少しでも長く着るために
「母から訪問着を譲り受けました。色合い的に今着るのにはちょうど良いのですが、これから先もずっと親しんでいきたい着物
なので……」というお客様の希望に沿うために、もともとの赤味がかった藤色の地の部分に錆藤色の吹雪染めを施すことを
ご提案させていただきました。
華やかだった柄いきがぐっとおさえられて落ち着いた印象が強くなった仕上がりに
「これならこの先もしばらく着続けていけそう!」
仕立て上がったお着物をお母さまにお見せするのが楽しみだとお客様も喜んでくださいました。
ご満足いただいて本当によかったです 😀